名将・故野村克也監督のID野球にみるデータ野球は野球観戦を変えるきっかけを作ってくれました。
ID野球(Important data)
野村監督が考える野球は「経験」や「勘」よりもデータが重要ということで、データを駆使し「考える野球」を展開し1992年ヤクルトスワローズのリーグ優勝を皮切りに1998年まで野村監督就任中にはID野球黄金時代を築きました。
{ID野球とは、シンキング・ベースボールの一種であり、行われている野球の一形態。IDはImportant dataの略である
(『ウィキペディア(Wikipedia)』から引用)}
マネーボール
さて、本題のマネーボールはID野球を通じ野村監督の伝えたかった人間教育に対して、統計学を駆使し「セイバーメトリクス」による評価基準の転換というストーリーです。
米オークランドアスレチックスのGMを務めるビリー・ビーン(ブラット・ピット)がイエール大学で統計学を学んだピーター・ブランド(ジョナ・ヒル)と出会いさまざまな統計から選手を客観的に評価し分析し、弱小チームを2002年にア・リーグ記録の20連勝達成に導いいていく過程がとても興味深い。
従来の打者は打率や打点などで評価されてきた。点を取るために出塁しなくてはならないと出塁率を重視していたいが、転じて安打も四球も出塁に変わりはないとした。
また、多くのスカウトたちがその目で選手を値踏みして、選手の価値が決まる。だが、スカウトたちの長年の経験と直感はあくまでも主観による部分が強かった。
このようなこともデータ重視、統計を駆使することにより交渉を優位に進めることができた。
実力がありながら持てる力を発揮できない人材や商材の地味な評価、展開を従来の評価やデータ分析では過少評価されてしまう現実について気付かせてくれます。
人材の採用、育成は従来型の採用、Off JT ,OJT,研修、また、多くのスカウト(採用担当者)が長年の経験と直感による主観に依存することが多いと思っている企業が多いのではないでしょうか。
「ID野球」と「マネーボール」(セイバーメトリクスによる評価基準の転換)を 社内で自発的に展開しよう! しばらく前になりますが、弊社の社内勉強会(NX-10)の課題として勉強会を実施しました。
創業来の弊社の理念でもあります”何事も科学的に考えてみましょう!(社名の由来のひとつ)”にも合致する考え方でした。
まとめ
この映画2作は弊社の企業理念や基本的なものの考えであり、また、HRMの基本でもあります。
マネーボールは野球をテーマとしたセイバーメトリクスではあり、さまざまな価値基準や指標が存在します。これらの数値から客観的に分析する科学的根拠は企業経営に欠かせません。
この科学的、統計学的視点からHRMを考えるとき、重要な考え方として、ピープルアナリティクスがあります。
HRMとピープルアナリティクスについて、弊社のエグゼクティブアドバイザーであり、ピープルアナリティクスのスペシャリスト、山田隆史氏(株式会社StarTree代表、一般社団法人ピープルアナリティクス&HRテクノロジー協会副代表理事)にHRMとピープルアナリティクスについて次回Voice!にてその考え方をご披歴いただきます。
(S.S)