こんにちは。コンサルティング＆ソリューション事業部の田中です。弊社では、イギリスのICS Learn社と提携し、CIPD資格付与コースのお取り扱いをしています。2022年7月より、私自身、Level5のコースの受講を開始しました。CIPD体験記をできる限りリアルタイムで書いています。CIPDにご興味がある方、詳しく知りたい方、Linkedinからお気軽にメッセージをください！
今回は、John Driscollのself-relrectionモデルについてご紹介します。
John Driscollのself-reflection modelとは・・？
John Driscollのself-reflection（内省）モデルは、Kolbの経験学習サイクルとBortonの内省モデルに組み込んで開発されたものです。Bortonによって作成された3つの主要な質問を拡張し、学習サイクルを完了するために役に立つ一連の質問を追加しました。ヘルスケア業界向けに開発されたモデルではありますが、全ての業界において適用が可能です。
What? / So What? / What now?の3段階それぞれのフェーズで質問に答えることにより、内省や振り返りを促す作りになっています。それぞれのフェーズを見ていきましょう。
①What？
このフェーズでは、実際に行ったことを正確に把握します。
・振り返りを行う経験／状況／出来事について、完結に描写する
・何が起こったのか？
・その時に何をしたのか？
・他の人も関係していたか？
・振り返りを行う出来事は良い経験だったか？悪い経験だったか？あるいは両方か？それはなぜか？
②So What？
このフェーズでは、その事象の分析を行い、その事象で観察されたことや、そこから導き出されたことを考えます。
・その時、どのように感じたか？
・どのように反応したか？
・なぜそのように反応したのか？
・事象が起きた時も今と同じように感じていたか？
・あなたの価値観との衝突を感じていたか？
・過去の経験がその事象に影響したと思うか？
・他に誰が関係していたと思うか？彼らはどのように感じていたか？彼らはどのように反応したか？そして彼らはなぜそのように反応したのか？
③What now?
このフェーズでは、②で分かったことをベースに次に実施することを考えます。
・振り返りを行っている経験／状況／出来事から何を学んだか？
・ネガティブな結果を防ぐことができたか？
・どのようにすればネガティブな結果を防げたか？
・将来、同じような事象が起きた時にどのように対応するか？
・将来の同じような事象に備えるために何ができるか？
・どこで悪い方に進んでしまったのか、これからは何にフォーカスするのか？
前回の記事：Voice！for HRM Vol.97～CIPDLevel5体験記 CPD Cycleを回そう！～でも触れましたが、「学習して終わり」ではなく、「学習したことをどのように活かすか？」「学習した結果、どのようなアウトプットを出すか？」をCIPDは非常に重要視しているように感じます。モデルを学んで終わりではなく、仕事でもプライベートでも振り返りのツールとして使っていこうと思います！