「リモハラ」はなぜ起こるのか? ~30人の会社のテレワーク Vol.49 ~

テレワークの普及に伴い、「リモハラ」という言葉が良く聞かれるようになりました。
リモハラとは「リモートハラスメント」の略で
・プライベートな空間を画面に写すように求める
・オンライン飲み会に無理に誘う あるいは 特定の人だけを誘わない
・仕事の進捗を逐一確認しようと執拗にチャットやメールをする
・チャットやメールの返信がすぐに来ないと部下を責める
・常にカメラをONにするように求め、部下を監視する
などが挙げられます。

これらは、「セクハラ(セクシャルハラスメント)」や「パワハラ(パワーハラスメント)」等のハラスメントにあたります。リモートであろうとなかろうと、ハラスメントは許されるべきではありません。

労働施策総合推進法の改正によって、2020年6月より大企業におけるパワハラ対策が義務化されました。2022年4月より、中小企業においてもパワハラ対策が義務化されます。テレワークを行っている企業においては、オフィスにおけるハラスメント対策に加え、「リモハラ」についても対策を講じる必要があります。

では、例に挙げたような「部下の過度の監視」はなぜ起こるのでしょうか?テレワーク下では、チームメンバーがそれぞれ別の場所で仕事をするため、お互いの姿が見えません。そのため、上司は部下が本当に仕事をしているのかどうか不安になってしまい、仕事をしているのかを確かめる意味で、「執拗に連絡をする」「メールやチャットへの即返信を求める」などの行動を取ってしまうのではないでしょうか?

本コラムの過去記事:30人の会社のテレワークVol.19~代表杉本寄稿:テレワーク成功の秘訣・絶対条件~でもご紹介しておりますが、弊社ではテレワーク成功の秘訣は信頼関係にあり!と考えています。従業員を信じて仕事を任せること、そのためには
①管理しすぎない管理
②適切な指示とコミュニケーション
③仕事の目的・方法・期限を明確にすること

が大切です。

「部下が仕事をしているのかどうか不安になってしまう・・・」という方は、「部下を管理する」のではなく、「部下の仕事を管理する」という発想に変えてみてはいかがでしょうか?

弊社コラムVoice! For HRMでも良く紹介しているPeople Managementというサイトに従業員の管理に関する興味深い記事が掲載されていました。次回はこの記事について、ご紹介したいと思います。


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