令和3年度テレワーク助成金情報①IT導入補助金2021 ~30人の会社のテレワーク Vol.27~

4月となり、新年度がスタートしました。
この時期は各省庁から様々な助成金や補助金の情報が発信される時期です。

助成金についての基礎知識は こちら

今回から3回に分けて、令和3年度の助成金・補助金情報の中から、テレワーク導入に役立つ情報を発信いたします。
第1回目の今回は【IT導入補助金2021】についてです。

IT導入補助金2021概要

IT導入補助金は中小企業庁が、中小企業・小規模事業者等のITツール導入の費用を一部を補助等することにより、中小企業・小規模事業者等の生産性向上を図ることを目的に行っている補助事業です。

ここで言うITツール導入の費用とは、原則ソフトウェア購入費1年間分(サブスクも1年間)に限りますが、最大で150万円~450万円の補助金を受給できる、人気の補助事業の1つとなっています。

IT導入補助金は申請要件の違いから以下の4つの類型に分かれています。今回はD類型:テレワーク対応類型に絞っての記述になります。
また、今回は分かりやすく解説するために内容を一部簡略化しております。
詳細は、IT導入補助金ホームページの交付規定や公募要項をご参照ください。

D類型:テレワーク対応類型

D類型:テレワーク対応類型では、クラウド対応ツール導入を対象に経費の一部を補助します。
補助金額は最大150万円、補助率は最大2/3と非常に高い水準の補助額です。

また、経費の対象期間は基本的に申請後、交付決定があった後でないといけませんが、2021年1月8日以降の費用であれば遡及申請が可能な場合があります。

申請のポイント

①申請方法

IT導入補助金の申請に関しては以下の2つの条件が必須です。どちらも費用は発生しないため、申請を迷っている企業様は先に行っておくことを推奨します。

BizID プライム ※IT導入補助金に限らず、政府への電子申請に使用する企業アカウントを発行できます。
〇独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する「SECURITY ACTION」の「★ 一つ星」または「★★ 二つ星」いずれかの宣言

②IT導入支援事業者

IT導入補助金は他の助成金事業と一風変わっており、補助金申請者以外にも購入先(ITツールのメーカーやベンダー)にも登録を要請します
IT導入補助金に登録しているITツール販売会社をIT導入支援事業者と言います。
また、購入するITツールもIT導入支援事業者が事前に登録した登録ITツールに限られております。
IT導入補助金の申請はIT導入支援事業者と共同で申請しなければならず、両者のやり取りに時間がかかる可能性があるため、早め早めの申請準備が必要です。

③申請までに手間がかかる

②の内容と重複しますが、IT導入補助金は申請までの流れがややこしく、申請をしたことがない企業様にとってはその流れを理解するのも非常に大きな負担となります。
また、対象のツール選定、ツールを取り扱っているIT導入支援事業者の選出とやり取り、必要書類の準備など、行わなければならない事務処理も膨大です。
加えて、現時点で決まっている申請締め切り日は5月14日(金)と時間がありません。
※7月以降も2次以降の申請期間が予定されていますが、申請が遅くなるほど採択率が低くなる傾向にあります
時間に余裕のある従業員がおらず、補助金事業専用のご担当者をご用意できない企業様は外部への委託をご検討ください。

まとめ

IT導入補助金はITツール経費の1/2~2/3を補助してくれる可能性のある大変有効な助成金事業です。
しかし、申請要件が複雑だったり、IT導入支援事業者と共同で申請しなければならなかったりと非常に手間のかかる手続きがあります。
この手続きの負担のため、申請を諦めてしまう企業様が多いです。

最後に

当社では、自社のテレワーク成功体験を元に、中小企業テレワーク支援事業を立ち上げました。
元々ITコンサルティングであるため、ツール選定のサービスはもちろん、助成金・補助金事業の無料簡易アドバイスも行っております。
申請代行の有無等は相談後選択可能です。また、些細なご質問などでも構いません。
ご興味のある方は以下のお問い合わせフォームからお問い合わせください。

また、テレワークに役立つ動画まとめページを開設しました。
助成金/補助金 受給のポイントをまとめた動画もございます。
ぜひご覧ください。