テレワーク下での新入社員教育 ~30人の会社のテレワーク Vol.7 ~
Vol.3~緊急事態宣言発令~で記載したように、東京都に緊急事態宣言が出された4月は新入社員研修真っただ中でした。今回は、テレワーク下での新入社員教育について書いていこうと思います。
当社における新入社員教育
当社で毎年実施している新入社員教育は下記の通りです。
タイトル | 内容 |
情報システム・セキュリティ研修 | パソコンのセットアップ 社内システムの使い方 PMS教育 ※当社マイクロラーニングアプリらくらくstudyを利用しています |
社会人基礎研修 | 社会人としての心構え ビジネスマナー 経営理念 ※当社マイクロラーニングアプリらくらくstudyを利用しています |
会計研修 | 簿記2級~3級程度の知識の習得 ※昨今は新入社員のレベルが上がっており、 簿記1級程度の内容になることが多くなっています |
人事給与研修 | 人事総務部門の年間業務の理解 |
統計研修 | 基本的な統計手法の習得 分析結果のまとめ方 ※内容については、コラム「データ分析」でご紹介しています |
マーケティング研修 | 提示された課題の解決方法を提案 |
IT研修 | ITパスポートレベルの知識の習得 ※当社マイクロラーニングアプリらくらくstudyを利用しています |
当社の経営理念は、各自の専門性とITを利用して、お客様の課題を解決することです。
会計・人事給与・データ分析・システム開発を得意とする人材が集まっており、新入社員も例外ではありません。
どの分野に進むにしても、各分野の最低限の知識を持っておいてほしいという意図で、新入社員研修には全ての分野の要素を取り入れています。
当社に入社する新入社員は1名~3名程度。
上記の内容をベースに、研修受講者となる新入社員の特性に合わせて、研修内容のカスタマイズを行っています。
コロナ禍 2020年の新入社員教育
2020年の新入社員は1名。研修計画時の予定と実績は下記の通りです。
タイトル | 予定 | 実績 | |
情報システム・セキュリティ研修 | 対面およびらくらくstudyで実施 | 対面およびらくらくstudyで実施 | |
社会人基礎研修 | 対面およびらくらくstudyで実施 | 対面およびらくらくstudyで実施 ※一部割愛 | |
会計研修 | 実施しない (既に知識を持っている新入社員であったため) | 自習形式にて簿記1級の学習を実施 | |
人事給与研修 | 実施しない (OFF-JT期間を短縮しOJT期間を長めにとる予定であったため) | 自習形式にて実施 | |
統計研修 | 実施しない (既に知識を持っている新入社員であったため) | 実施しない | |
マーケティング研修 | 対面で実施 | テレビ会議やチャットツールを利用して実施 | |
IT研修 | らくらくstudyで実施 | らくらくstudyで実施 | |
課題図書 | レポート形式にて実施 |
テレワーク環境が整うまで、自習していただいた時期もありましたが、おおむね予定通りの研修を実施することができました。
マーケティング研修では、社内業務をRPA化する課題に取り組みました。(当社で取り扱っているRPAについてはこちら)本来であれば、対面で実施する予定でしたが、テレワーク期間中に実施したため、テレビ会議やチャットツールを利用して実施しました。
テレワーク下における研修について、講師・受講者それぞれの声をご紹介いたします。
<講師(2年目社員)>
研修を通して、驚くほど不都合がなかったことが非常に印象的です。
こまめに研修内容の疑問点を聞いたり、課題を用いて理解度を測ったりすることで非対面でも研修者の状況を十分に把握することができました。
また、授業形式の研修や、研修成果の発表会などもチャットアプリ(マイクロソフトteams)を用いることで問題なく実施することができました。
遠隔での研修は、口頭での説明機会が少なかったり、研修生の様子を実際に見たりできないため、教材の質や研修内容の理解度を測る課題作成などの事前準備が非常に大切だと思います。
しかし、事前準備さえ充実させれば、対面での研修と同等以上のことができると実感しました。
<受講者>
質問がある時など、困った場合には、チャットアプリ(マイクロソフトteams、Cisco webex teams)を利用し、チャットやテレビ会議でコミュニケーションを取りました。
この研修を通して、先輩方との連絡、業務の進め方の基礎等を学ぶことができました。研修の経験をこれからの業務でも生かしていきたいです。
まとめ
ITツールを利用することにより、例年と変わらない研修を実施することができました。
テレワークで研修を行う場合、受講者の様子を実際に見ることができないことがネックになります。
・疑問点をこまめに確認する
・チャットやメール等でのフォロー
・教材の質の充実
・理解度を確認する仕組み
などを意識してみてはいかがでしょうか?
時にはカメラをONにして、お互いの顔を見るのも良いかもしれません。
2020年度の研修では、テレビ会議ツール、チャットツール等のコミュニケーションツールが大変役に立ちました。
次回はテレワーク下でのコミュニケーションについて、書いていこうと思います。
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