【RPA基礎知識】国内導入実績の多いRPA-4つのツール比較
本コラムでは、国内導入実績の多い4つのRPAツールそれぞれの特徴をまとめました。
ぜひRPA導入を検討する際にご参照ください。
※デスクトップ型、クラウド型という表記については、前回のコラム【RPA基礎知識】コロナ/DX対策向け~RPA選定ポイント~をご参照ください。
ご紹介するRPAツール
弊社で取り扱っているRPAツール
①Robo-Pat
国内で多く取り扱われている代表的なRPAツール
②Winactor
③Bizrobo!
④Uipath
【目次】
◆それぞれの特色
◆比較(操作難易度 / 価格)
◆それぞれの特色
①Robo-Pat
販売元 :国内
ツール型:デスクトップ型
リリース:2017年10月
製品特徴:ロボ作成が非常に簡単
HP :https://fce-pat.co.jp/lp/rpa_agency/
「プログラマーや技術者に頼らなくても、事業部門が自力で自動化できる」ことをコンセプトに開発された、純国産のデスクトップ型RPAツールです。
コンセプトにある通り、既存のRPAツールの中で屈指の操作簡易性が特徴で、非エンジニアの方でも簡単に業務自動化が行えます。
大手中心に導入が進んだエンタープライズRPAとは対照的に、ユーザーの7割が従業員300人未満の中小企業で占められている点も特徴です。
2020年10月時点で700社1200ライセンスを突破し、多くの企業様で使用されております。
②Winactor
販売元 :国内
ツール型:デスクトップ型
リリース:2014年1月
製品特徴:日本国内シェアNo.1の提供実績
HP :https://winactor.com/
これまでの導入実績が5,000社(2020年5月時点)を超える、「国内市場シェアNo.1」のRPAツールです。
PC1台単位で導入できる簡便さが特長ですが、現在は各端末上での稼働予定や実績をサーバーやクラウド上から管理する専用ツールの提供も行っており、集中管理による大規模運用にも対応しています。
③Bizrobo!
販売元 :国内
ツール型:サーバー型(デスクトップ型もある)
リリース:2008年
製品特徴:サーバー型として国内大企業に幅広く導入実績あり
HP :https://rpa-technologies.com/
RPAという言葉がまだ存在しなかった2008年から開発されていた純国産RPAツールです。
サーバー型ツール、デスクトップ型ツールなど多様な製品・サービスを用意しており、国内2,200社・15万ロボット超という豊富な導入実績に基づき、導入準備から運用体制構築、さらに全社展開を見据えたサポートを行っています。
ただし、サーバー型はデスクトップ型のRPAツールに比べ、製品コストが高いです。
④Uipath
販売元 :海外
ツール型:デスクトップ型
リリース:2018年(日本語版)
製品特徴:業界トップクラスの技術搭載(扱いが難しい) / 国内売上金額シェア 2年連続NO.1
HP :https://www.uipath.com/ja/
海外販売元は2005年から創業しており、グローバル市場を代表するRPAツールベンダーのうちの1社です。
現在は高い技術力で業界をリードしており、米国本社のほか世界25拠点で事業を展開し、デスクトップ型RPAツールを核とする多様な製品群を提供しています。
導入企業様が高く評価し、同企業内で複数台契約することが多いらしく、2018年、2019年と売上金額シェアで「2年連続1位」を獲得しています。
◆比較(操作難易度 / 価格)
比較資料①_操作難易度
RPAは人の代わりにクリックやキー操作、入力操作を代行します。
その際、クリックしたいボタンや入力箇所がどこにあるかを認識する機能を認識機能と言います。
認識機能には様々な種類がありますが、大きく分類する と画面認識とオブジェクト認識の2種類に分類できます。
どちらの認識機能をメインで使用しているかによりRPAツールの操作難易度が変わります。
今回比較している4つのRPAツールの認識機能の特徴を図解すると下記のようになります。
①Robo-Patは画像認識機能をメインに搭載しており非常に操作が楽です。
また、EXCELやweb操作における設定が簡単なオブジェクト認識機能も搭載しているため、エラーが発生しにくいロボを作成することもできます。
③Bizrobo! と④Uipathはオブジェクト認識機能がメインで搭載されているため操作は比較的難しいです。
ただし、取り扱いに慣れることができればエラーがほぼ起きないロボを作成することが可能です。
②Winactorは画像認識とオブジェクト認識をバランス良く搭載しており、操作難易度はロボパットとUipath/Bizrobo!の間にあたります。
比較資料②_価格
それぞれのRPAツールによって料金体系が異なったり、取り扱い店によって料金が異なったりする場合がありますが、基本的には以下の通りです。(2020年の情報です。)
デスクトップ型(①Robo-Pat / ②Winactor / ④Uipath )はフル機能ライセンス1台が最小価格になります。必要に合わせて台数を増やしたり、サーバー型のように1台購入で複数台のPCでロボの作成と実行を使用できる管理ツールを購入したりします。
サーバー型(Bizrobo!)は初期費用が高い替わりに多くのPCでロボの作成と実行を行えるため、大企業が多く契約している傾向があります。
また、 Bizrobo! は初期費用が高すぎるという企業向けにデスクトップ型やクラウド型も販売しております。
※デスクトップ型、サーバー型、クラウド型という表記については、前回のコラム 【RPA基礎知識】コロナ/DX対策向け~RPA選定ポイント~ をご参照ください。
◆本コラムのまとめ
本コラムでは、
①Robo-Pat
②Winactor
③Bizrobo!
④Uipath
4つの代表的なRPAツールについて、それぞれの特色のまとめと、操作難易度/価格についての比較を行いました。
ここで注意していただきたいのが、価格や操作難易度で優れているものを選ぶことが必ずしも正しいとは限らないということです。
ロボ作成担当者のITスキルに合わないRPAツールを選んだり、想定導入規模に合わないRPAツールを選んだりしてしまうと、導入がうまく進みません。
ぜひ販売元との打ち合わせや、導入事例の確認、トライアル期間などを通して組織にあったRPAツールを選定してください。
なお、RPAツールの選定に関するポイントをまとめたコラム 【RPA】コロナ/DX対策向け~RPA選定ポイント~ もありますので、ぜひご覧ください。
本コラムをご覧いただきありがとうございました。
最後に
コラムの投稿者 株式会社エス・エス・ケイ・コミュニケイションズのRPAソリューションやその他コラムに興味がある方はこちらからご覧ください。