“マイクロラーニング” 反復学習の重要性
本記事では、反復学習の重要性をご紹介いたします。
エビングハウスの忘却曲線
エビングハウスの忘却曲線とは、記憶の保持量と時間経過の関係を示した曲線のことです。一度覚えた内容に対して、再度覚えるまでにどのぐらい時間を減らすことができるのか(節約率)を表しています。
節約率の計算式は以下の通りです。
(節約率)=(節約された時間または回数)÷(最初に要した時間または回数)
例えば、ある内容を覚えるのに1回目は1時間、2回目は30分で覚えられたとします。
この場合、覚える時間を30分節約できているので、30分÷1時間=50%の節約率となります。
上記のグラフを見ると、20分後には58%、1時間後には44%、1日後には34%…と時間経過とともに節約率が低下していることがわかります。つまり、時間が経てば経つほど再度覚えるまでに時間がかかるようになってしまうため、学習を行う際は適宜復習を繰り返すことが大切です。
反復学習のポイント
反復学習のポイントとしては、以下の3つが挙げられます。
- 同じテキストや参考書を利用する
人は同じ作業を繰り返し行うことで、脳への記憶が深まります。表現方法などが異なるいくつものテキストや参考書を使うより、1冊のテキストや参考書を繰り返し利用する方が知識が身に付きやすいと言えます。 - 苦手な問題や覚えにくい問題だけを繰り返す
一度苦手意識がついてしまうと、よりその分野を学習する意欲が低下してしまいます。まずは自分の苦手な問題や覚えにくい問題を把握し、その問題だけを繰り返し学習するようにしましょう。 - 復習4回で確実に記憶する
学習した翌日に1回目、その1週間後に2回目、さらに1週間後に3回目、1ヶ月以内に4回目、というふうに4回で記憶するスケジュールが最も効率的だと言われています。しかし、人によって覚えられる量は異なるので、自分のペースを見極めて繰り返し学習を行うことが大切です。
まとめ
反復学習のポイントは、「同じテキストや参考書を利用する」「苦手な問題や覚えにくい問題だけを繰り返す」「復習4回で確実に記憶する」の3つです。この3つのポイントを意識して学習に取り組むことで、より効果的な知識の定着が見込めるでしょう。