①マスタの準備

このフェーズからお客様主体の作業に入っていきます。ここでは結構な時間が取られますので、お客様の繁忙期ではない時期に取り組みたいですね。

マスタとは、システムを動かすための基礎情報のことです。あらかじめマスタ情報を設定しておくことで、SuperStream-NX の様々な機能を利用することが可能になります。例えば、仕入先情報を事前にマスタ登録しておくと、支払管理をシステム側で行うことが出来ます。FBデータも出力出来ます。

でも、いきなりマスタを登録しようとしても出来るものではありません。マスタを登録する、と一言で言っても、実際に登録するパラメータは1つではないのです。

例えば、科目マスタの準備をする場合、科目のコード体系、科目名称、税金情報(10%なのか、軽減税率対象なのか)、など科目マスタだけでも様々なパラメータを設定する必要があります。仮に思い付きで登録していくと科目体系に統一性が無くなります。統一性が無くなるということは、今後マスタの管理が大変になってしまうということです。

それを避けるため、事前にマスタのパラメータ値の設計を行って頂くというのが、マスタの準備です。設計出来たら、私達の方でもシステム的にパラメータ値に誤りが無いかを確認します。

私の個人的印象ですが、マスタの準備では非常に頭を使います。今後のマスタ管理をスムーズに行えるようなマスタ体系にしないといけないからです。今後の管理方針も視野に入れながらコード体系等を組む必要があります。頭を使いますが、人によっては好きな作業かもしれません。

とは言っても、マスタ準備は大変なのですが、マスタについての説明やアドバイスは私達も行いますのであまり心配する必要はないかと思います。

②マスタの設定

このフェーズもお客様主体の作業です。マスタの準備で設計したパラメータ値を SuperStream-NX に登録していきます。様々な機能がありますので、それを使おうとすると、どうしてもマスタの設定量が多くなってしまいます。でも、それだけ皆さんの希望を叶えやすいパッケージとも言えます!

期間の目安としては、 Superstream-NX の5モジュールを導入した場合に、マスタの準備で1か月、実際にマスタの登録に1.5か月くらいかかります。あくまで目安なので、お客様側の作業が速いと1か月、1.5か月もかかりません。

特に、マスタの設定はマスタ準備で決めたパラメータ値をひたすらシステムに登録していく単純作業のため、取り組む人数が多ければ多いほど早く終わります。反対に作業人数が少ない場合は1.5か月よりもさらに時間がかかります・・・。

マスタの設定では、手入力で登録するものもあれば、CSV取込で登録することも可能ですよ。登録情報を一定のフォーマットに従ってCSV化をすれば、そのCSVをシステムに読み込ませるだけでマスタが登録出来ます!基本的にデータ量が多いマスタ(科目マスタや仕入先マスタなど)がCSV取込が可能です。

「作業が多くて大変だなー」と思う方もいるかもしれませんが、このフェーズで実際にマスタを登録していくことで、本稼働後のマスタ管理のやり方も覚えることが出来るというメリットがあります

私達が設定することはもちろん可能ですが、その場合、本稼働後のマスタ設定時に私達に質問しないと分からない、進まないという事象が発生してしまうのですね。業務に滞りが発生してしまいます。それを避けるためにも、お客様ご自身で登録頂きたいというのが私の考えです。

おわりに

以上、マスタの準備、設定についてのご紹介でした!導入プロジェクトの中では、お客様側がメインの作業です。システム体系を考えることが得意な人にとっては、もしかすると比較的楽しいフェーズかもしれませんね!

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